サイゼでボトルワインを空けてひとり誕生日を祝う
今年も誕生日がやってきた。20代も後半に差し掛かり年齢の数字がひとつ大きくなっても変わり映えしなくなってしまい、「年に一度の特別な日」という認識も今は昔である。一昨年の誕生日は、いつもと変わらぬ日常を過ごして夜布団に入ったとたんに虚無感が襲ってきたのを思い出した。何もしないのはそれはそれで寂しかったのである。せめて「この1年も無事に生き延びられた」「今日からもまた1年、穏やかに暮らしていこう」と決意を新たにすべく、サイゼリヤでボトルワインを空けてきた。ひとりで。せっかくだしフルコースっぽくしてみた。
ボトルワイン
- キャンティ 1,100円
赤か白だと赤の方が好きです。高いワインなんて飲んだことないけれど、スーパーで1000円台のワインよりも数段美味しかった。これはイタリアから直輸入していて仕入れられているからだそう。すごいなサイゼ。メニューには「辛口・やや重め」とあったがグビグビいけた。
アンティパスト
- 柔らか青豆とペコリーノチーズの温サラダ 200円
- ミニフィセル 150円
- バッファローモッツァレラ 300円
前菜。写真は撮り忘れた。グリンピースは嫌いな人も多いけれど、サイゼの青豆は触感がプチプチしていてジューシー。サイゼにきたらほぼ必ず注文してる。これにオリーブオイルをかけてミニフィセルに挟むと絶品。ミニフィセルで乾いた口を赤ワインで潤す。そしてまた一口。赤ワイン。無限ループである。想定より食べ応えがあって「ドルチェまで辿り着けるだろうか…?」とやや焦っていた。
バッファローモッツァレラは水牛のチーズ。小皿にポツンポツン3粒乗っているだけで一見寂しいようだが侮ってはいけない。瑞々しくてやたらと本格的なものが出てくる。オリーブオイルを回しかけて岩塩を振るだけでよい。口に入れると感謝の気持ちが湧いてくる。万物にありがとう、ありがとう。
プリモ・ピアット
- アマトリチャーナ 500円
プリモ・ピアットとは第一の皿の意。ここからが本番らしい。
冬限定パスタのアマトリチャーナをチョイス。ローマ近郊の町"アマトリーチェ"発祥の伝統的なパスタ。トマトソースに焼いた豚肉の頬肉の塩漬けの脂と旨味が加わり、赤ワインが進む進む。頬肉なんて使わないでベーコンでええやん、とならないところが好き。サイゼ最高!!!
セコンド・ピアット
- アロスティチーニ 400円
- イタリア風もつ煮込み 350円
第二の皿。メインディッシュはここ!
本当はラムのランプステーキを食べるつもりだったけど、お腹が悲鳴を上げそうだったため断念。同じ羊肉の串焼きであるアロスティチーニにした。やや重めのキャンティに合う。とってもおいしいけれど少しずつ食べ進めた。
いくら胃袋のキャパ不足が深刻とはいえ、串2本がメインディッシュとは些か寂しい。そこでイタリア風もつ煮込みも食べた。ポーションが小さくちょうどよい。もつの臭みはなく独特の旨味だけ残っている。うまい。パクパク。ゴクゴク。パクパク。ゴクゴク。食べきったと同時にボトルが空きましたわ。ペース配分が完璧でニヤリとした。
ドルチェ
- プリンとティラミスの盛り合わせ 500円
無事ドルチェまで辿り着いた。サイゼのプリンはハイレベル。というのはイナダシュンスケ氏もことあるごとに発言している。私も大好き。固めでどっしりしていて濃厚。
ティラミスもうまい。語彙力がなくなるほどには大好き。
まとめ
サイゼでボトルワインを空けて誕生日を祝ってきた。ひとりで。
フルコースに取り組むと決めたはいいけれど、イタリアンのディナーなんて行ったことがないし、実際は好きで食べたいものをそれっぽく並べただけである。
しかし満足度はとても高かった。ボトルを空けた達成感、そしてファミレスの価格設定のわりに品質が高すぎるメニューの数々。ありがとうサイゼ。あまりのポテンシャルの高さに圧倒されていて、プリモ・ピアットあたりからはスマホでサイゼの求人ページを眺めていたほどである。
これだけ食べて飲んでして3,500円ポッキリだった。また行きたい。次回は酒好きで食いしん坊なマブダチと一緒に。